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Date: Fri, 7 Jul 2017 22:04:56 +0900
From: 掛園 浩 
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Subject: [PHNetwork:000630] 「熱中症予防にこまめに水を飲みましょう」は本当ですか?
To: publichealthnetwork@umin.ac.jp (PHNetwork)
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佐賀県の掛園です。

 佐賀県内の保健所等に送ったメールです。



保健所所長御中

 県内の保健所等がに熱中症予防にこまめに水を飲みましょうと広報活動をされてい
ますが、、こまめに水を飲んで熱中症予防に繋がるのでしょうか?

 熱中症予防に「こまめに水を飲みましょう」と報道があったので、5分おきに水を
飲ませていましたが、熱中症で高校生が死亡しました。



以下HNKに宛てたメールです。



熱中症予防に関する公開質問状


①熱中症予防方法は、汗を拭かない事ではないでしょうか?

 汗は体温を下げるために出しているのでこれをハンカチ等で拭き取ると、体温が下
がらず、熱中症に繋がります。汗が出た場合、うちわ等で気化させると、体温が下が
り、必要以上に汗が出なくなります。日本より暑い国の人が熱中症になりにくいのは
汗を拭かないからではないでしょうか?(体温が平熱から5℃上がると死亡しますが
、500ccの汗で体温を5℃(体重70kg)下げる事が出来ます。)



②給水について

 汗をかいたら、熱中症予防に「水をこまめに飲みましょう」と言われていますが、
膀胱の中に水を蓄えています。汗で出た分の水は、膀胱の中の水から補充されます。
身体から水が足りなくなると、脳は「喉が渇いた」という指令を出します。水は必要
以上に飲むと、腎臓に負担がかかり、むくみや水中毒の症状が出てきます。

 身体に水が少なくなると脱水症状が出ますが、脱水症状が出るまで、飲水を我慢で
きる人はほとんどいないでしょう。(海上や山中で遭難したり、ボクシングの選手が
試合までに無理して体重を落とすために絶水して脱水症状になる人がいる位だと思い
ます)
 熱中症になると、身体の恒常性(ホメオスタシス)が保てなくなり、低ナトリウム
症や脱水症状を示す事がありますが、これは、身体の体温が上昇して、熱中症になっ
たために引き起こされた症状ではないでしょうか?
 従って飲水していたにもかかわらず、熱中症で死亡する事故を防げなかったのは、
熱中症予防方法が誤っていたのが原因ではないでしょうか?
参考資料(別紙添付*1)




参考資料*1


部活中の中1男子が熱中症で死亡

 奈良県の生駒市立大瀬中は2016-08-17日、1年の男子生徒(12)がハ
ンドボール部の練習中に熱中症の症状を訴え、病院に搬送されたが死亡したと発表し
た。
 大瀬中によると、ハンド部は16日午前8時半から運動場で練習を開始。約35分
間のランニング後、生徒がふらつき、顧問の問いかけにも反応しなくなったため病院
に搬送した。夜になって容態が悪化し、転送先の病院で17日午前2時50分ごろ腎
不全で死亡した。熱中症が原因とみられる。生駒市消防本部によると、16日午前9
時の同市内の気温は29・9度だった。ハンド部は15分に1回のペースで水分補給
させていた。高島智春校長は「全部活動の熱中症対策を点検し対応を進める」と話し
た。)



大阪府 箕面自由学園高校 アメフト部員熱中症死亡事故

2013年08月12日  

男子生徒は、試合終了間際の午前11時20分ごろ、フィールド内で倒れた。すぐに
日陰で休ませたが、嘔吐(おうと)したため付近の病院に緊急搬送。熱中症の一種「
熱射病」と診断され、一時は体温は43度まで上昇。治療を受け、38度まで下がっ
たものの、その後容体が急変、10日午前に死亡した。

男子生徒はチームの副キャプテンで身長170センチ、体重113キロ。2年時から
レギュラーだった。計約10キロの重さとなるヘルメットとプロテクターを装着し、
この日の試合ではオフェンスとディフェンスの両方をこなし、ほぼフル出場していた
。

同部では、この日朝のニュースで予想最高気温を確認した程度で、試合時の気温は測
定していなかった。試合中は5分ごとに水分補給の時間を設けるなど暑さ対策はして
いたが「甘かったと思っている」と富田顧問は肩を落とした。



〒849-1321
佐賀県鹿島市古枝甲336-1
掛園 浩
0954-63-7118