Return-Path: 
Date: Thu, 12 Mar 2015 11:59:47 +0800
From: "Mediport" 
Reply-To: publichealthnetwork@umin.ac.jp
Subject: [PHNetwork:000274] Re: [PHNetwork:000272] Re: 納得できる?(医療事故調査制度)
To: publichealthnetwork@umin.ac.jp (PHNetwork)
Message-Id: <81A0324F802F4A779B507B74F59A2C6A@HoriMakotoVAIO>
In-Reply-To: <550100B6.10505@pnet.forum.ne.jp>
References: <20150310154436.EC4D.FC5BFCCD@yomiuri.com> <550100B6.10505@pnet.forum.ne.jp>
X-ML-Name: PHNetwork
X-Mail-Count: 000274
X-MLServer: fml [fml 4.0.3 release (20011202/4.0.3)]; post only (only members can post)
X-ML-Info: If you have a question,  please contact publichealthnetwork-request@umin.ac.jp;  
X-Mailer: Microsoft Windows Live Mail 16.4.3528.331
X-Priority: 3
X-MSMail-Priority: Normal
Importance: Normal
X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V16.4.3528.331
X-NAI-Spam-Flag: NO
X-NAI-Spam-Level: 
X-NAI-Spam-Threshold: 15.1
X-NAI-Spam-Score: 0.5
X-NAI-Spam-Version: 2.3.0.9393 : core <5242> : inlines <2403> : streams  <1403987> : uri <1877911>
Mime-Version: 1.0
Content-Type: text/plain;  format=flowed;  charset="iso-2022-jp";  reply-type=original
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Precedence: list
Lines: 57
List-Id: publichealthnetwork.umin.ac.jp
List-Software: fml [fml 4.0.3 release (20011202/4.0.3)]
List-Post: 
List-Owner: 
List-Help: 
List-Unsubscribe: 

交通事故に例えるとわかりやすいと思います。
法令遵守していて起こした事故でも法的な責任を取らされます。
事故調査に関して正直に話し、協力したからといって罪を免れることはありえません。 

確かに医療の現場では、治療行為に死亡リスクが伴うことは稀ではないと
思われますし、そのことに関しては患者もその家族も納得して治療を
任せているわけです。
しかし、事前の説明義務も果たさず、患者を次々に死亡させていたとなると
話はまったく違います。以前にも、自分の経験のためだけに腹腔鏡手術を
行なった大学病院医師がいましたよね。それが本当に教訓になっているのであれば
今回のような「事件」は起きなかったはずですが、やはり起きてしまったわけです。
事故調査と原因究明に協力し、その後に同様の事故が起きないように備える
ことは当たり前のことです。それをもって免罪にする理由にはあたりません。
交通ルールを無視して事故を起こした当事者が、今後同じことが起きないように
原因究明に協力したからといって、免罪になるわけではありませんよね。

日本は医療過誤に関する認識がなさすぎはしませんか。
医師が自分は特別な存在だと思っていることはありませんか?
当事者が罪を免れようとするのは当然の保身行為ですから、第三者機関によって
きちんと調べることが絶対に必要です。特に医療の現場では必要なことです。





-----Original Message----- 
From: Hiroco
Sent: Thursday, March 12, 2015 10:57 AM
To: PHNetwork
Subject: [PHNetwork:000272] Re: 納得できる?(医療事故調査制度)

On 2015/03/10 15:44, HARA SHOHEI wrote:
> 原@読売大阪です。(重複受信の方はすみません。個人にはBCCで失礼します)
>
> 医療事故の調査制度をめぐる状況。大阪本社版のコラムにちょっとだけ書きまし
> た。(HP、ブログ類への転載は、著作権の関係でご遠慮ください)

ちょうどいま、群馬大学病院の腹腔鏡手術で死亡が相次いだ件が問題となってい
ます。報道を聞く限り「執刀医の腕は相当稚拙」「ここまで記載のないカルテは
見たことがない」などとまで言われ、群馬大の外科医はかなりひどい有様だった
ようです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=112830

執刀医の刑事告発と言う遺族側のお気持ちは十分理解できますが、しかし、病院
関係者は、自分や同僚が警察に突き出される(かも知れない)と思えば、自然と
口が重くなりがちですし、嘘と断定できないまでも事態を軽めに証言する怖れも
あります。医療事故調査の報告書が刑事裁判に利用されるとしたら、最小限度の
調査しかしなくなるのではありませんか?

患者遺族の被害感情、加罰感情は分かりますが、医者や看護師に刑罰を加えるだ
けでは医療事故は防げず、いまたいつか別のところで同じような事故が繰り返さ
れるだけだと思います。いま最も必要なのは、刑事罰を振りかざして感情を爆発
させることではなく、医療事故を究明して再発を防ぐことではないでしょうか?
そのためには、医療事故調査に協力した者、正直に告白した者は刑事免責とし、
遺族に対しては事故の真相を記した調査報告書を公開して納得して頂くしかない
と思います。